もっと バリ島犬まみれ

バリ島から発信する犬バカブログ。

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おひさしぶりです

みなさん、お元気ですか?
ごぶさたしてます。田尾たんぼ@バリ島です。

長いことブログの更新しないで、すみません。
実は私、3月からずっとめちゃくちゃ忙しい日を過ごしています。

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うちの庭から見た朝焼け(徹夜明けで撮影・・・涙)

いつもの仕事にプラスして、
6月末に日本で発売されるガイドブックの取材、編集、執筆などなど、
てんてこまいまいの毎日なのです。
それでブログの更新はおろか、
みなさんのブログにも遊びに行くこともできず、
ほんとうにごめんなさい。

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取材で行った海辺のレストランから撮影

心配してコメントくださったみなさん、
私は大丈夫です。

もう少ししたら時間ができると思いますので、
そうしたらまたブログ更新しますね。
これに懲りずに遊びにきてやってください。

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少し前に撮影したもの。今はもうフードボールはひとつだけ・・・

ではではまた・・・。


 

| あれもこれも | 12:29 | comments:24 | trackbacks:0 | TOP↑

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心に響く本

どうも。田尾たんぼです。
あいかわらずバタバタな日々ですが、なんとかやってます。

みなさんからのあたたかいコメント、しっかり読ませていただいてます。
ほんとうにありがとうございます。

今日は、最近私が読んだ本の中からおススメを2冊、
ご紹介をしたいと思います。
ペットロスで悩んでいらっしゃる方はもちろん、
動物という名の家族と暮らしていらっしゃる方すべてに
読んでもらいたい本です。


********


まずはこちら↓



舞台はアメリカ。
動物のホスピスを運営するスーザンさんが書いた本だ。
というと、末期の動物たちとの別れを描いた哀しい本
のように聞こえるかもだけど、
実際はとってもハートウォーミングな物語ばかりで癒される。
と同時に、動物の生と死について深く考えさせられた。

実はこれ、エルザの薬やサプリと一緒に日本から送ってもらった本。
アマゾンのレビューを読んでよさそうだったので買ったのだけれど、
読んだのはエルザがいなくなってから・・・・・・。

「注文しておいて良かった」と思った。
私はこの本にかなり癒され、立ち直るチカラをもらったように思う。

全編愛に溢れた素晴らしい本なので、
ぜひ読んでみてほしい。



そして・・・・・・



こちらは「ありがとう、ラッキー」とは違ってフィクションの小説なんだけど、
主人公が出版社勤務の独身女性で、飼い犬がゴールデンということで、
私としてはかなり身につまされた。
私は彼女のように都会の第一線で働いているわけではないし、
彼女に比べたら私の生活など忙しいうちには入らないとは思うのだけれど、
それでも似たような仕事をしながら、
似たような大型犬と暮らしている身には、痛かった。
痛いけれど、心にしみた。
「そうそう、わかる、わかる」と、主人公に思い切り感情移入もした。

お話の中には「こんな獣医さんがこの島にいてくれたら」と、
ノドから手が出るほど羨ましく思える、素晴らしい獣医さんも登場する。
その獣医さんの言葉がまたステキだ。

「犬にしてみれば、長いか短いかなんて問題じゃない。
一年間でも、一分間でも、犬の時間は一緒なんです。
どれだけ濃い時間を一番好きな人とともに過ごせるか。
それが犬にとって、一番大切なんです」

・・・・・・号泣。

大型犬を飼っている人も、そうぢゃない人も、
仕事で忙しい人も、そうぢゃない人も、とにかく読んでみてほしい。
いろいろなことを感じ、考えさせられながらも、
ラストは清々しい気持ちになれると思うから。


 

| ドッグなブックス | 14:16 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

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元気です

みなさん、ご心配をおかけして申し訳ありません。
私もマシュウも元気です。

エルザが逝ってしまってから1週間ほどは仕事もできず、
誰とも会わずに、家に引きこもっていましたが、
養ってくれる人がいるわけでもなく、
ましてや自営ということでスタッフへの責任もありますから、
いつまでも泣いてばかりもいられませんよね。
それからは徐々に社会復帰を果たし、
ちょうど仕事が忙しくなってきたこともあって、
毎日せっせと働いています。
ここのところは、友だちとごはんを食べることもできるようになりました。


実は、引きこもっていた私が外に出られるようになったのには、
あるきっかけがありました。

それはエルザの初七日の夜のこと。
いつもより早めに眠くなった私は、ベッドに入っていました。
真夜中の12時ごろのことです。
リビングから「アォォ〜〜〜〜ン アォォ〜〜〜ン」という
マシュウの遠吠えが聞こえてきたのです。

マシュウが遠吠えするなんて、滅多にない事です。
というか、今まで聞いた事ありませんでした。
驚いた私があわててリビングに行ってみると、
マシュウは寝ていました。
いつもエルザが寝ていた場所で・・・・・・。

その遠吠えはとても哀し気に聞こえました。

その時、私は感じたのです。
「今、エルザの魂が天国に旅立って行ったのだな」と。

マシュウはそれを察して、遠吠えをしたのだと思いました。

その時、そう感じたのと同時に、
「エルザの魂に恥じないように強くならなくては」
と、心底思ったのです。


エルザのいない日々はとても寂しいものです。
けれどその一方で、
私には「エルザがいなくなった」という実感があまりないのです。
それはきっと、エルザの魂が天国にありながらも、
私に寄り添ってくれているからなんぢゃないかと、
私の勝手な希望的観測ではありますが、
そんな風に思っているのです。



マシュウは毎日おりこうにしています。
足の方もかなり良くなりました。
私が外出から帰って来てドアを開けると、
外に飛び出して狭いガレージを走り回っているほどです。
ただやはり心配なので、すぐに止めさせますが・・・・・・。


コメントやメールをくださったみなさん、
ほんとうにありがとうございました。
そんなわけで私もマシュウも元気にしていますので、
どうかご心配なく。
お返事もできなくて心苦しいのですが、
でも、みなさんからいただいた温かいコメントは、
ひとつひとつ何度も読まさせていただきました。

仕事の方で忙しくしているため、
しばらくはコメントのお返事をしている時間もなさそうなので、
「返事はいらないよ〜」という方だけ、
こそっとコメントを入れていただけるととても嬉しいです。
勝手を言ってすみません。



 

| あれもこれも | 02:12 | comments:29 | trackbacks:0 | TOP↑

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エルザへの手紙

My Dearest Elza

エルザ、あなたがおかあさんの目に見えなくなってから
もう1週間たとうとしているんだね。
エルザ、今、どうしているの?
もうお腹痛くないよね?

1週間前の今頃、うつらうつらしていたエルザは
どんな夢を見ていたの?
楽しかった思い出が走馬灯のように蘇っていたのかな?
その思い出の中でエルザが笑っていてくれたら、
おかあさんは少し救われる思いがするんだけど・・・・・・。

病気になってから、点滴や下痢でつらかったでしょう?
ごめんね、エルザ。
おかあさん、どうしてもっと早く気付いてあげられなかったんだろう?
おかあさんなりに一生懸命やったつもりだけど、
でも今から考えると甘かったね。
もっともっとしてあげられることがあったんぢゃないかって、
ものすごく後悔しているんだよ。
悔やんでも悔やんでも悔やみきれないくらい・・・・・・。


エルザ、エルザ、お転婆なエルザ。
エルザやルンナが元気だったあの頃に戻りたいって、
おかあさんは今、心の底から思ってる。

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エルザはパピーの頃からマシュウのことが大好きだったね。
家の中ではルンナと走り回っていたけど、
ビーチではマシュウの後にくっついて離れなかった。

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パピーの頃はボールよりも
マシュウの後を追いかける方が好きだったよね。
ていうか、マシュウの邪魔するのが好きだったのかな?

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ビーチで、プールで、テニスコートで、家の中で、
いっぱいいっぱい遊んだね、エルザ。
でも、おかあさんはもっともっともっともっと、
エルザと一緒に遊びたかったよ。

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エルザ、エルザ、おかあさんの大事な大事なエルザ。
あなたはいつもおかあさんを癒してくれた。
賢くて、明るくて、お転婆で、運動神経バツグンのエルザ。
食べることが大好きで、キッチンに立つおかあさんの足もとで
必ず待機していたエルザ。
おかあさんのことペロペロするのが大好きだったよね。
いつも決まって満面の笑みでペロペロしてきたよね。
天真爛漫という言葉がピッタリだったエルザ。
ほんとうにかわいいコだった。

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エルザのはじけるような笑顔、シアワセそうな寝顔、
もっともっともっともっと見ていたかったよ。


エルザ、エルザは今またルンナと一緒に遊んでいるんだよね。
エルザとルンナはほんとうに仲良しだったからね。

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エルザがまだルンナとサイズが変わらなかった頃、
ビーチで1本のリードにくくりつけたりしてたよね。
どこにかっ飛んで行くかわからないルンナのお守役?
小さいエルザがお守役だったんだ。
あれはほんとうに微笑ましい光景だった。
ふたりで穴掘ったり、探検したりしてたよね。
おかあさんはそんなふたりを見ているのが好きだったよ。

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エルザがうちに来た日、
ルンナと3時間も家の中を走り回っていたの、覚えてる?
あれ以来、毎日毎日毎日毎日、ルンナが逝ってしまう日まで
ふたりで狭い家の中をぐるぐるぐるぐる走っていたよね。
まるで幼稚園くらいのお転婆な女の子たちが
きゃーきゃー言いながら走り回っているようだった。

マシュウとはそんな風には遊べなかったから、
だからルンナが恋しくて、ルンナと一緒に遊びたくて、
こんなに早くルンナのところにいってしまったの?

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エルザ、おかあさんは今思うのだけれど、
3わん揃っていたあの頃、あの頃がうちの夏休みだったね。
毎日が夏休みだった。
わいわいわいわい楽しかった。
大変だったけど、でもとっても楽しかった。

けれどルンナが逝って、いつのまにか夏休みも終わってしまったね。
季節は秋になって、エルザも少しオトナになった。

そして今、エルザまで逝ってしまって、うちはもう冬だよ。
寂しいよ、エルザ。
エルザがいなくなってしまって、とっても寂しい。

けれどエルザ、そんな寒い冬でも、
暖かい暖炉のようなマシュウがいてくれるから、
おかあさんは耐えられるよ。

だからエルザ、もう心配しないでいいよ。
おかあさんは大丈夫だよ。
きっとまた春は来るから、
エルザやルンナが生まれ変わって
また春を運んで来てくれるから、
それまでマシュウとふたり、ぬくぬくと越冬しているよ。

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エルザ、エルザ、おかあさんのだいじコちゃん。
エルザはやさしいコだったね。
おかあさんがルンナのいない寂しさに泣き出すと、
どんなにヘソ天で爆睡していても、必ずささっとそばに来てくれたよね。
「泣かないで」って、おかあさんの腕や顔をペロペロと舐めてくれた。
あの時はほんとうにありがとうね、エルザ。

今、エルザを失った悲しみに涙する時、
誰もなぐさめてくれないけれど(マシュウはいつも通りだよ)、
でもきっと魂になったエルザがそばに寄り添ってくれているから、
おかあさんはきっと立ち直れる。

エルザにあんまり心配かけちゃいけないもんね。
エルザがちゃんと旅立てるように見送るまでが
おかあさんの役目だものね。

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エルザ、おかあさんとふたりで夜道に迷った時のことは覚えてる?
あれはカルフールからの帰り道だった。
おかあさんは間違えて駐車場の裏口から出ちゃったんだよね。
すぐに大通りに出られると思ってたら、なかなか出られなかった。
裏通りを適当に走っていたら、どんどん道がわからなくなって、
あの時はほんとうに困っちゃったよね。
でも、後ろの席にいたエルザがすっと助手席にきて、
おかあさんの左腕にそっと寄り添ってくれたんだよね。
あの時、おかあさんはものすごくうれしかったよ。
ほんとうだったら、10分もかからずに家に帰れるはずなのに、
迷いに迷って1時間近くかかっちゃったけど、
その間、エルザがずっと助手席にいてくれた。
おかあさんは左手でエルザの肩を抱きながら運転してた。
オートマ車に替えておいて良かったよね。

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いたずらや破壊もいっぱいしたけど、
でも、それでも、エルザはおかあさんのだいじコちゃんだった。
おかあさんのベッドの上、ヘソ天で眠るエルザに
毎日のように言ったよね。
「エルザ、おかあさんのところに来てくれてありがとう。
エルザはおかあさんのだいじコちゃんだよ。
ルンナの分まで元気で長生きしてね。約束だよ」
その約束は果たされなかったけど・・・・・・。

でも今でも時々、こうやってパソコンに向かっていると、
目の端に映るベッドの上、エルザがヘソ天で寝ている姿が
見える時があるんだよ。

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エルザがいなくなったなんて、なんだかウソみたいだ。
今でも信じられないよ。
でもきっとそれは、エルザがまだ傍にいてくれているからなんだろうな。
おかあさんにとってはうれしいことだけど、
でもそれがずっと続くと、エルザにとっては良くないことなんだよ。
エルザはボロボロになった服を捨てたんだから、
次の世界に行っていっぱいいっぱい休養しないといけないんだ。
ルンナと一緒にいっぱいいっぱい楽しいことしないとダメなんだよ。

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だからエルザ、もう少しだけおかあさんやマシュウの傍にいてもいいけど、
でも、あともう少しだけだからね。
もう少ししたら、ルンナと一緒にお空にいくんだよ。
お空の上はとってもいいところなんだって。
悲しいことも痛いこともツラいこともなにもない、
ただただシアワセだけがある、あたたかいところなんだって。
ルンナがちゃんと案内してくれるから、しっかりついていくんだよ。
ふざけたりして、はぐれちゃダメだよ。

けれどエルザ、時々だったらふたりで帰って来てもいいからね。
おかあさんやマシュウが懐かしくなったら、恋しくなったら、
いつでも遊びに来ていいんだよ。

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そしてエルザ、いつかまた絶対会おうね。
生まれ変わっておかあさんのところに来てね。
今度は健康な身体で生まれて来るんだよ。
けどもし、またお腹が弱いコで生まれて来たとしても、
おかあさんはもっとうまくやるから大丈夫だよ。
今度は絶対に早く逝かせたりしない。

エルザの好きなおいしいものもいっぱい作ってあげる。
スイカやバナナも一緒に食べようね。
また一緒にボールで遊ぼう。
みんなでいろんなとこに行こう。
いっぱいいっぱい楽しいことしよう。
おかあさんはその時を心の底から楽しみにしているよ。

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エルザ、エルザ、大好きなエルザ。
おかあさんはあなたを誇りに思ってる。
I'm proud of you
ほんとうだよ。

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ダイナマイトお転婆娘、エルザ仮面、大好きだよ。
ありがとう。
ありがとう、エルザ。
エルザのこと、絶対に絶対に忘れない。
あなたはいつまでも、おかあさんの自慢の娘。

また会おうね。絶対に。

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                            From Your Soul Mother


********


たくさんのコメント、メールありがとうございました。
今回の件ではほんとうに、みなさんの温かさが身にしみました。
完璧に立ち直るにはもう少し時間が必要かとは思いますが、
でも私は大丈夫です。
ほんとうにありがとうございました。
おひとりおひとりにお返事できなくてごめんなさい。



 

| 思い出の日々 | 23:54 | comments:29 | trackbacks:0 | TOP↑

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旅立ちの日

みなさん、たくさんのコメントやメールをありがとうございました。
こんなに大勢の方たちに悼んでいただいて、
エルザはほんとうに幸せなコです。

今日はエルザが旅立つ直前のことを書きとめておきたいと思います。
ちょっと長くなると思いますがご容赦ください。


********


日付が1月18日(日)に変わったばかりの頃、ふと思った。

そうだ、やっぱりエルザを自宅療養に切り替えてもらおう。
その方がエルザも落ち着くだろうし、私も安心だ。
それが良い結果につながることにもなるだろうし・・・・・・と。

朝8時過ぎるのを待って病院に電話をした。
「ちょっとお訊きしたいのですが、そちらでは往診はしてますか?」
電話に出たのは若いインターンの青年。
日曜日なので院長は休みだった。
「はい、してますよ。別に往診代がかかりますけど」
往診代などどうでもいい。
してくれるんだったら、先生に毎日通ってもらって、
エルザの具合を診てもらえる。
点滴のボトルを替えるだけだったら私にもできるし、
それだったらやっぱり自宅療養にしてもらおう。

けれど、やっぱり、院長の留守に勝手にことを運ぶわけにはいかない。
月曜日になるのを待って、院長から許可をもらってからだ。
とりあえず、今日はまた夕方お見舞いに行こう。

その日は日曜日だというのに
やらなければならないことがたくさんあった。
日本の獣医さんに電話をかけるのもそのひとつだった。
前の日に日本への一時帰国から戻って来た友だちEちゃんが、
その獣医さんに話をして薬をもらって来てくれていたのだ。
Eちゃんはシフト表ももらって来てくれていた。
それを見ると、その獣医さんの18日の欄に○がしてあった。
次は水曜日まで○がない。
電話するなら今日しかないと思った。
エルザの病気が腎臓ではなく、肝臓だったということで、
私は彼に訊きたいことがたくさんあったから。

忙しい獣医さんだったが、なんとかやっと話をすることができた。
彼はとても親切に応対してくれ、
電話で出来る限りのいろいろなアドバイスをくれた。

そしていろいろな用をこなした後、
病院に行く前にEちゃんの家に寄った。
エルザのために「経口点滴水」をくれると言われていたからだ。
Eちゃんはとてもやさしい人で、その水をくれたうえに、
「私も一緒に病院に行く」と言い、
マッサージオイル片手に来てくれたのだ。
私はEちゃんの気持ちがとてもうれしかった。
その気持ちだけで癒される思いがした。

病院に着くと、日曜日のせいか、すでにシャッターが閉まっていた。
けれど、裏には若い獣医さんが住んでいる事を知っていた私は、
大きな声で何度も呼び続け、そして中に入れてもらうことができたのだ。
あの時、閉まっているからと諦めないで良かったと思う。

エルザはケージの中で横になって寝ていた。
足には点滴が刺さったままになっている。
声をかけるとむくっと起き上がったものの、
立とうとしても下半身がいうことをきかないらしい。
前の日までは自力で立てたのに・・・・・・。
私は悲しくなって、ケージの中のエルザを抱きしめた。
でも、これはきっと前足に打たれていた点滴が
今日は後足になっていたからに違いない。
そう、自分に言い聞かせていた。

私たちはエルザをケージの外に出し、
床の上に寝かせてやった。
日本製の経口点滴水を針のない注射器で飲ませてみた。
すると、ほんの少しの時間の後、
エルザの瞳に少し元気な光が戻って来たのだ。
すばらしい!
喜んだEちゃんと私は、何度も何度もその水を飲ませた。
エルザの快復を祈りながら。

その後、Eちゃんは持参のマッサージオイルで、
エルザの身体をやさしくやさしくマッサージしはじめた。
「エルザ〜、もう痛いのなくなるからね〜。
すぐに治るよ〜。元気になれるからね〜」と、励ましながら。
あの時のエルザの気持ち良さそうな顔は、
Eちゃんのやさしさと共に一生忘れないだろう。

しばらくすると、エルザは自分で起き上がろうとするではないか。
どうしたんだろう? なにがしたいんだろう?
マッサージオイルでつるつる滑る床では
立ち上がることはなおさら困難だったので、手を貸してやった。
すると、少し離れたところまでとことこと歩いて行き、
元気だったころのように、ちゃんと自分でしゃがんでおしっこをしたのだ。
エルザ、エラいゾ! おりこうだ!
Eちゃんと私はエルザを褒めると同時にとてもうれしかった。

私たちはしばらくそうやってエルザと時を過ごした。

マッサージで気持ちよくなったせいか、
なんだか眠そうになったエルザをケージに戻し、
「明日には院長先生に頼んで、うちに帰してもらうからね。
明日からはうちで療養しようね」
そうエルザに告げて帰ろうとした時、
Eちゃんがなんだかとても動揺していた。
いや、今から考えると、
Eちゃんはその日エルザを見た時から動揺していた。
そして自分のその思いを振り払うかのように
明るく振る舞っていた。

Eちゃんは元気なエルザしか見た事なかったので、
こんな骨皮状態になってしまったエルザを見て、
動揺しているのだろう
・・・・・・あさはかな私はそんな風に思っていた。

エルザのいる部屋を出る時、
ケージの中のエルザに「エルザ!」と声をかけると、
エルザは上半身をむくっと起こしてこちらを見た。
「あ、いいよ、いいよ、起きなくていいよ。
また明日ね。おかあさん、また明日来るからね」
そんな風に言ったのが、
エルザとのお別れになろうとは思ってもみなかった。

Eちゃんを送った後、スーパーに寄って
日本の獣医さんに言われた食材を買った。
エルザの流動食を作ってやるだめだ。

家に帰ってごはんを食べたら急激に睡魔に襲われて
ソファでうたた寝1時間半くらいした。

起きたのは真夜中の12時くらい。
その日見逃していた大河ドラマ「天地人」の再放送が
2時15分からあるので、それを見ようと思い、
それまで少し仕事をしていた。
大河ドラマは2時15分から3時まで。
私はのほほんと妻夫木聡を見ていたのだ。
なにも気付かなかった。なにも感じなかった。

そしてまた仕事をした。
翌日までにやっておかねばならないことがいろいろあったから。
それが一段落した時、なぜか
「今のうちにエルザのごはん(流動食)を作っておこう」
と思った。

月曜日の予定もぎっしりだった。
数本の電話、会社で片付けなければならない用事、
銀行に行く用事、税理士とのミーティング・・・・・・。
けれど、その日の私の予定表のいちばん上には、
「獣医に電話:自宅療養の許可もらう」
と書いてあったのだ。

病院が開くのは朝8時。
だから8時になったらすぐに電話しようと思っていた。
そして仕事の用を急いで片付けて、
なんとか夕方には迎えに行かれるようにしたい。
そう思っていた。

だから、エルザのごはんを作るのは
別にエルザを迎えに行った後でも良かったのだ。
移動してすぐに食べさせるのもなんだし、
エルザが休んでいる間に作ってももちろん良かった。

けれど、その日の明け方、
私は無性にエルザのごはんが作りたくなったのだ。
鶏のレバーを煮てさまし、フードプロセッサーで
煮汁、お豆腐、ゴマ、うこん、にんじんと一緒に撹拌した。
うまくペースト状になったものに、
日本から取り寄せた、とっておきのフラックスオイルをたらす。
うん、これはいい。肝臓にいいはずだ。

できあがったごはんを冷凍と冷蔵にわけ、
冷蔵庫にしまったその直後、
私の携帯からメールの着信音がした。
朝7時前だった。
こんな時間に誰だろう? と思って携帯を開けると、
そこにエルザのドクターの名前があった。
嫌な予感。まさかという焦り。

おそるおそる開けてみると、
携帯のディスプレイには
「エルザが死にました。午前3時でした。
取りに来ますか? こちらで埋葬しておきますか?」
という文字が映し出されていた。

私の思考回路が停止した。
なにがなんだかわからなかった。
そんなはずはない。そんなはずがあるわけない。
私の大事な大事なエルザが死んだ?
ありえない、ありえない。
そんなこと、あっちゃいけない。

茫然自失とはこのことだろう。
涙も出なかった。
私の頭はしばらくその事実を受け入れられなかった。
あのまま気が狂えたら、どんなに幸せだっただろう。
でも人間はそんなに簡単に気なんか狂えない。
そんなツラい現実を私はよく知っている。

しばらく茫然とした後、私は獣医に電話をかけた。
「引き取りに行きます」と・・・・・・。
その時彼は「肝臓が悪すぎた」と言った。
けれど、日本の獣医さんに見てもらったエルザの肝臓の数値は、
「そんなにたいしたことない」だった。
だから私は「ほんとうに?」と言ったのだ。
すると獣医は
「もし疑うなら、解剖に出しましょうか?
肝臓のほかにも悪いところが見つかるかもしれない。
それで納得するなら、私の知っているラボラトリウムに話をしますよ」
と言うではないか。
冗談ぢゃない。これ以上、エルザの身体に傷をつけるなんて。
その申し出はもちろん即座に断った。

Eちゃんたち数人の友だちにも電話をかけた。
ひとりではとても耐えられなかったから。
彼女たちも驚き、そして一緒に病院に行ってくれるという。
ありがたい。ほんとうにありがたい。
その頃にはもう涙が止まらなかった。

私はすべての予定をキャンセルするよう、
マネージャーにメールを入れ、病院に向かった。
友だちは3人来てくれた。
私たち4人は病院に着くと、エルザが入院していた部屋に通された。
けれど、そこで私たちが見たものは、
黒いゴミ袋の中に、
氷袋と一緒に入れられたエルザの姿だったのだ。

そのゴミ袋を見た瞬間、私の中のなにかが切れた。
周りのことなどなにも考える余裕がなくなり、
大きな声で泣き叫びながら床に崩れた。

私の大事なエルザがこんな姿になるなんて・・・・・・。

友だちが一緒に行ってくれて良かった。
泣き狂う私の周りで、テキパキと動いてくれた。
車からタオルを持って来てくれ、
エルザをゴミ袋の中からタオルの上へと移動してくれた。
呼吸困難になりそうなほど泣き叫ぶ私の背中をさすってくれた。
そしてエルザを連れて一緒に家まで来てくれた。

退院させようと思っていた日に逝ってしまうなんて。
自分の対応の遅さが口惜しかった。
なぜもっと早く自宅療養に切り替えてやらなかったんだろう。
そうすればせめて家で息をひきとることができたのに。
私が看取ってやることができたかもしれないのに。

しかも、よりによってエルザが旅立ったその時、
私は大河ドラマを見ていたのだ。
悲しすぎる。

その後、ほかの友だちもふたり来てくれた。
両手いっぱいのお花を持って・・・・・・。

その日は彼女たちが入れ替わり立ち替わり、
夕方までいてくれた。
エルザを埋葬する場所も探して来てくれた。
Eちゃんのうちのドライバーさんと庭師の男の子が
サヌールからわざわざやって来てくれて
深い穴を掘ってくれた。
そうしてエルザは埋葬された。
みんなの温かい心と一緒に・・・・・・。



前回のエントリーに私はエルザが旅立った時間を
「午前2時45分頃」と書いた。
獣医さんからのメールには「午前3時」とあったのに、
なぜ2時45分頃とわかったのか・・・・・。
午前3時というのは、病院の裏に住んでいる若い獣医さんが
見回りに行ってくれた時間だ。
その時にはすでに息を引き取っていたという。

実は、Eちゃんという人には少し霊感があるようなのだ。
その日も寝ていたら、飼い犬たちの激しい吠え声で目が覚めたという。
ふと時計を見ると2時45分頃だったそうだ。
その時Eちゃんの頭には「エルザ?」という思いがよぎったらしい。
けれど、「ううん、違う。だってエルザは治るもの」と
自分に言い聞かせていたそうだ。

日曜の夕方、一緒に病院に行ってくれた時、
Eちゃんが動揺していたのは、
エルザの変わり果てた姿を見たからではなく、
その死期が近いことを感じてしまったからだろう。
そんな自分の予感を打ち消すように、
一生懸命明るく振る舞ってくれていたのだ。

エルザはEちゃんにマッサージをしてもらったことが
とてもうれしかったのだと思う。
だからEちゃんのところにありがとうを言いに行ったのだろう。

もちろん、お世話になったほかの人や
犬仲間のところ、私のところにも来ているはずだ。
けれど、それを感じる能力がなかったのか、
それともエルザがわざと気配をけしていたのかは定かではない。



エルザの顔はとてもやすらかだった。
まるで眠っているようで、今にも起き出してきそうだった。
病院で点滴漬けになって痛い思いをしただろうに、
お腹も痛かっただろうに、それでも苦しんだ後もなく、
眠るように逝ったのは、Eちゃんのマッサージのおかげのほかに、
きっとルンナが迎えに来てくれたからだと思う。
久しぶりにルンナに会って、エルザはうれしかったんだろう。
だからあんなにやすらかな顔をしていたんだ。



そうして、私の大事な大事なエルザは肉体を離れ、
抜け殻は土にかえるために埋葬され、
私の目には見えなくなってしまった。

けれど、気休めかもしれないけれど、
今はなんとなくエルザの気配を感じる時がある。
まだ私の近くにいるような気がする。



エルザ、もうちょっとだけでいいから、
本当にお空に旅立つまでのちょっとの間、
おかあさんのそばにいて。
おかあさん、なるべく早く立ち直るから。
エルザが心配しないように頑張るから。



 

| 悲しい出来事 | 06:45 | comments:41 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

御礼

エルザの様態を気遣ってくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございました。

残念ながら、エルザは本日19日午前2時45分頃、
病院で点滴をしながら眠るように旅立ってしまったそうです。
私に連絡が入ったのは、朝7時近くになってからでした。

病院でひとり、逝かせてしまったのは、
本当に不本意ではありますが、
苦しむこともなかったそうで、
まるで良い夢でも見て寝ているかのような、
やさしい顔をしていたのが唯一の救いです。

今はまだ、この突然の出来事に
ただただ茫然としています。

とりあえず、あたたかいパワーを送ってくださったみなさんに
ご報告とありったけの感謝を送りたいと思います。

ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。
エルザもきっと喜んでいると思います。

| 悲しい出来事 | 19:44 | comments:49 | trackbacks:0 | TOP↑

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新事実発覚

「貧血がひどいから、血液の再検査のための採血ができない」
と言っていた今の獣医さんだけど、
私の知らないうちになぜか採血していたらしい(苦笑)。
「血液検査の結果がでました」
と言われた時には目が点になったけど、
おかげで新事実が発覚したのだ。

前の獣医では「寄生虫による腸炎、それに腎臓もかなり悪い」
という診断をされていたのだけれど、
実は寄生虫もいなかったし、
腎臓の血液検査もしていなかったということは
前にも書いたとおり。
そして今回、新たな血液検査でわかったのは・・・・・・

腎臓:異常なし
糖尿:異常なし

けれど・・・・・・

肝臓:異常あり

だった。

てめー、このヤブ医者ぁ〜!
腎臓と肝臓が違う臓器であるくらい、
小学生だって知ってるぢゃねーかー!
うきぃ〜〜〜〜〜っ!
・・・・・・と、ひとりで血圧をあげていた私。

日本からすでに腎臓の処方食まで取り寄せていたのに、
腎臓と肝臓ぢゃ食事内容だって違うぢゃないか。
またイチからネットで調べ直しだ。
ただでさえ時間のない時に、冗談ぢゃねぇ。

09011801.jpg

・・・・・・というわけで、事実がひとつわかったのでありました。

昨日エルザは、また熱が少しでてしまっていました。
骨皮状態もあいかわらずで、
点滴だけでは水分がおっつかないみたいです。
それで、日本の獣医さんのアドバイスで、
ポカリスウェットを水で薄めて針のない注射器に入れて
ガンガン飲ませることにしました。

昨日、日本から帰って来た友だちが
エルザのことを心配してくれて、
信頼できる獣医さんで訊いて来てくれたのです。
貧血用に鉄分のシロップも買って来てくれました。

大勢の人に心配してもらって、
エルザも私もほんとうにシアワセ者ですよね。
こうして気遣ってくれる友だちや
毎日あたたかい応援コメントをくださるみなさんの
お気持ちに答えるためにも頑張りますよ。

えいえいおー!


*コメントのお返事できなくてごめんなさい。


 

| 病魔と闘う | 07:10 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑

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少しずつ

入院中のエルザ仮面。
今日もまた少しだけ進歩がありました♪

昨日まであった熱が下がったのです♪

ありがとう♪ ありがとう♪ ありがとうございます〜♪

まだまだ骨皮仮面で、ちょっとふらついてますし、
下痢ぴーも続いていますが、血便血尿はありません。

小さな一歩ですが、すごくうれしいです♪

みなさんのあったかくって大きなパワーをありがとう♪

09011601.jpg
エルザが入院する1週間ほど前。私の仕事机の下に集まって来たふたり。


今日は昼間、日頃使っていない頭を使う仕事があって、
ちょっとお疲れモードになってしまいましたので、
短いエントリーでごめんなさい。

エルザの病院の先生は約束通り、
今日、エルザの便をラボラトリウムに出してくれました。
細菌がいるかどうかの検査結果は来週の火曜日にわかるそうです。
・・・・・・そんなにかかるんですね。



 

| 病魔と闘う | 11:58 | comments:18 | trackbacks:0 | TOP↑

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